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    渡米記録2014
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      2014年9月5日午後、サンフランシスコ国際空港に到着。相変わらず空は高く、空気はからっとしていて気持ちがいい。
      今回の旅ももちろんバイクでアメリカの大地を走ることが最大の目的であるが、それに加えて前回、government shutdownによって叶わなかった国立公園でのキャンプも楽しみだ。昨年は6日間の旅であったが、今回は2泊3日という少し短い走行スケジュールだ。前回は全てが初めての経験という事もあり、6日間という時間はあっという間に過ぎていったのを覚えている。今回は前回と比べればたしかに短い期間ではあるが、大事なのはその間に何を見て、何が起こり、何を感じたか、だと思う。到着した当日は時差の影響もあるので1日をゆっくり過ごすことに。今回も色々お世話になるKさんのガレージで今回の旅の相方を確認、数年動かしていない89年式のエボソフテイルがガレージの端に鎮座していた。ノンロッカーのフットクラッチに肩ほどまでの高さのエイプバーは少し手前に引いてあってライディングも楽そうな良いポジション、足は前に投げ出すフォワードコントロール、シッシーバーにラゲッジラックの付くまさに走るためのバイクだった。フロント21インチなので取り回しは軽く、初めてでも何とか乗れそうな印象。Kさんがバッテリーを充電してくれていたおかげで、バッテリーには何の問題もなく、セルも元気良く回ってくれたのだが、エンジン始動チェック時にガスが行っていない事が発覚、燃料ホースも劣化が酷くボロボロ、疑うべきはキャブなので分解すると、フロートチャンバー内のガソリンキャラメル化現象が起こっていた、それも重度の。キャラメル具合は中々すごく、さすがに溶剤無しでは太刀打ちできないということでフューエルライン&キャブクリーナーを購入し、整備をすることに。

      因みにキャブはSUで比較的交換必要な消耗品も少なく助かった。フューエルラインを繋ぎなおし、キャブをクリーナーで洗浄、セッティングはそのままに組み直し、コックON、セルスタートでまもなくエンジンは再始動し始めた。キャブのみの整備で他は問題なさそうだ、灯火類もちゃんと生きている、タイヤはエア圧が落ちているので、ガス補給&エア入れをしにガソリンスタンドへ向かうことに。私事ではありますが、日本でもフットクラッチのバイクに乗っているので要領は分かるのだが、自分のはロッカーつき、今回の場合はノンロッカー(車と同じ)なので2回目とはいえ、慣れていないアメリカの道路を走るのは口には出さずともなかなかの緊張感だった。ガソリンスタンドまではかなり慎重な運転でついて行き、スタンドについて一安心。ガスをいれ、タイヤの空気を入れる(そこのスタンドは空気入れが有料だった)とバイクは完全復活!といってよいほど完調、走りもGOOD、とても良く整備されていたバイクだと感じた。いよいよ、明日の朝に出発となるので、その前に軽く3人で走っておこうと周辺を流した。これが意外と大事、慎重すぎるぐらいが丁度良く、何事もなめて掛かってはいけないのは前回の旅で学んだことです。
      明けて7日、いよいよ出発のとき。僕はソフテイルのリアシートに持ってきた荷物を全て積載し、もともとついていたシッシーバーにマウントできるバッグも使い旅仕様は完了。Kさんの家族に一時別れを告げて出発。
      今回の目的地はヨセミテ国立公園とし、途中に泊まる街を決めて目的地までの道中を楽しむという予定だ、まずは出発してすぐのUS-101を走行していく、下道からハイウェイに変わるに伴い、巡航速度は70〜80マイルでの走行となる、今回僕の乗るバイクには前回のツアラーにあったようなスクリーンなど付いておらず、走行中に受ける風は背中をうしろの荷物へと強力に押し付け、フォワードコントロールで前に投げ出した足は速度が80マイルを越える頃にはステップの外へと押しやられる(実はこれが1番キツイ)、さらに人生初めてのエイプハンガーでは乗り慣れるまで腕に若干の痺れを感じた。うーん、なかなかハードなバイクだなぁと考えながら前を走るKさんについていく。しばらくしてインターステート880に乗り換えて580へ、と日本で言えば結構な距離ではあるが、アメリカではほぼノンストップといってよいほど一気に駆け抜ける。インターステートは下道と比較すると確かにただひたすら目的地に向かって走っているだけのような、道を走る楽しさはあまり感じられないような、そんな印象はあるけれど、渋滞しているわけでもなく、天気は最高、多車線の広い道で、飛ばしまくれる、と考えればバイク好きな日本人にとってはなんとも羨ましい環境であるのは間違いなく、走行中目に入るダイナミックな光景はホントに気持ちがいいのです。
      今朝の出発から数時間、インターステートを抜けてからは今回通ると決めていた道である州道88を使い北上していく、穏やかな道がしばらく続いたが途中、Jacksonで給油を行う。どうやらそれほど燃費は悪くないようで、ここまで地図で確認すると125マイルほど、昨日走った分と合わせてもリッターで20km弱くらいは走っている、日本だったら100km/hくらいで走っていればまぁ25km/l以上行くだろう、といった具合なので1つ不安解消。また少し走ったところのPINE GROVEでそろそろお腹も減った頃なので昼食を取ることに。スモークターキーサンドイッチとオレンジジュースをいただく。ここから先の道はしばらく木々の間の道を走っていく。(僕は赤い砂漠に囲まれた道の次に、この木に囲まれながら走る道が好きです。)カーブの続く道を楽しみ、また少しこのバイクの魅力に気づいた、それはバンク角が意外とあって、寝かせながら走ることができる、ということ。僕はいままでソフテイルに乗ったことはあるがそんな印象は無かったし、乗らせてもらったバイクはローダウンしていたりしたので、まっすぐ以外は走らないものだと思っていた。しかし、高速走行時の路面の段差を拾うとき、カーブを曲がる際にもしっかりとサスペンションが働いている感じがあり、今回の旅で本当の意味での「ソフテイル」を実感した。
      州道88は結構距離もあり、間にいくつかの湖が見られる本当に良い道、景色が移っていく感じが素敵。しばらく走るとカリフォルニアとネバダの州境の直線に出る、ここはなかなか思い出深い場所(僕にとって、では無い)なので丁度州境辺りで記念撮影。
      そのまま道はUS-395となり、Carson Cityを通ってUS-50へ、1日目もそろそろいい時間になってくる、走れる残り時間によってストップポイントを2箇所に定めていたが、今回はどうやらFallonとい街で1泊となりそうとのことでFallonを目指し東へ向かう。途中、どこまでまっすぐなのだろう、という先まで見えないほど長い直線があったが、少々慣れてしまったのだろうか、前回ほどの長さは感じなかった。(それはそれで少し寂しい)それに伴い自分の乗っているバイクにはラジオがついて無いことにこの時気付いた。

      キャンプも検討をしていたが良い場所も無かったということでヨセミテでの楽しみに取っておく事に。Fallonに到着してからは宿を確保、カジノ付きモーテルでビールとジャンクフードにありつく。
      明けて2日目。この日からはいよいよヨセミテを目指す、前回行く事が叶わなかった分、意気込んでの出発だ。US-50を東へ進み、しばらく行くと左手に見たことも無いような、なんでここにこんなものが?といった印象を受けるほど魅力的なサンドマウンテンが現れる、当然3人はその山を近くで見ようと、ふもとの方まで向かっていく。見た目より結構長い間走ったなぁ、と思いながらもふもと付近まで到着。するとそこから先は真っ白な砂地のダートを走ることに、それほど距離も無かったので、なんとか無事にいけるかと思ったが、砂が深くなったところで転倒、フットクラッチレバーが少し曲がってしまった。あぁ、ごめんなさい、と思いながらバイクを起こすが予想以上に重い。砂地ではタイヤが埋まる為、オンの道よりはるかに取り回しがしづらい。この時、もうダートは走るべきでない、と思ったはずなのだが・・・

      良い写真も沢山撮れたところで先を急ぐことに、US-95を目指してショートカットを、と思い、入った道が今回の旅の大きな思い出となる。しばらく走っていると路面がダート気味になっていった、スピードを出さなければ安全に通行できる程度のみちだったので、先へ進むが、いつまでたってもダートが続く。これは舗装した道はあるのかと疑いながらも、希望をもってさらに奥へとすすみ、地図を確認しようとしたところ、紙の地図に道はなく(詳細が確認できず)インターネットは圏外となる場所に出てしまう。この時昼前11時半ごろ、分岐地点で1つの決断、戻るか行くか。結果、いってみて駄目そうなら戻る、ということになり先へ進む、ダートの道ではスピードが出せない&地面ばかり見るため周りの景色をあまり見ることが出来ない、集中して時間や距離の間隔が分かりにくいなど、いままで普通にやっていたことが普通でなくなった。1時間〜2時間ほど走った頃か、ダートが下りになって山の間を抜ける道に出たときが再び判断のときとなった。戻るか、行くか。正直ぼくは戻る気満々だった、なぜなら確実に帰れるからだ。ここから先はオートバイでの旅をしている以上、目的地に行くまで無理はごめんだとそう思っていた。しかし、GPSが判断を迷わせた、向かう方法こそ当初の予定とは違うものの、たしかに舗装された道路に近づいていたのだ。結果、先を行くことになった、そこから先を行くのはさすがに怖さもあった、わだちはどんどん深くなり、下りのダートはフロントブレーキが使えない。フットクラッチ&リアブレーキではどっちの足も使えないので、2速につなぎっぱなしのアイドリング走行を行うしかなかった。救いはフロントエンドの軽さ、ここで21インチは扱い易かった。問題は残りの2台、ツアラーだからタイヤ太めの大重量で1度倒してしまえば一人で起こすのは無理、なので最後の方は3人連なってお互いを目視確認しながら、声を掛け合いながら、というかなりサバイバルな方法で下っていくことに。もう後戻りはできない、行くしかない、と思ったとき少しハートが強くなった気がする。日本でもダートで苦い経験をしたのだが、そのときは腕の力とハートの弱さに酷くやられたのを思い出したから、今回は後半上手く乗りこなせたと思う。
       
      山間を抜けると少し希望が見えてきた、遠くに動く車を見ることが出来たからだ。あそこまではまだまだあるが、同じ事を続けるだけ、気を抜かないように注意して進んだ。はじめの決断から4時間半、ついに舗装道路へと繋がるへと出たとき、歓喜のあまり思わずガッツポーズ。何とか越せたが、運が良かったと考えるべき、ガソリンが沢山有ったことはそれだけで1つの安心要素だったし、エネルギーとなる食べ物もあった、地図を保存してあった等、次もあるとは限らないですから。油断大敵。
      予想外のアクシデントに見舞われ、大幅なスケジュール遅れがでた、目的としていたヨセミテでのキャンプは難しそうである。とはいえ、向かわずにはいられないのでひとまず来た道を引き返し、体制を整え再出発。ここからは物凄いスピードで先へ向かっていた、ダートにはまっていた疲労もあるので飛ばすのは少々きつかったが、時間がないのはたしかなので、とにかく走った、月が大きく(フルムーン)綺麗だと一時思ったが、まもなく気温の低下により風の冷たさが体に刺さるように効いてきた、一旦停めて服を着ようかと思ったが、前を走るKさんを見失うわけにも行かず、暗くなってきているので我慢してスロットルを開け続けた。US-95から南下すると、Mono Lakeにたどり着く、Lee Viningでモーテルを確保し、なんとかヨセミテの入り口までたどり着いてホッとしながら寝た。
      明けて最終日、モーテルを出て南下するとすぐ州道120とぶつかるのでそれを西へ、この道を進んでいけばもうそこはヨセミテだ。実は今回の出発前、僕は日本でヨセミテの特集をテレビで見てきた、そのなかでも注目だったのはエルキャピタンだったので、実際のそれを見るのがとても楽しみであった。道中細かい山道が続き、バイクでの走りも楽しい、特にビジターズセンターを過ぎたあたりからは他のバイカーも多く目にした。景色もすばらしく、気持ちよかった。森のなかを走って進んでいき、ついに念願のエルキャピタンを見上げることが出来きる場所まで来た。大きい、ホントに大きい、前回の旅で訪れたDonnell Lakeのときもそうであったが、規模が大きすぎてよく分からない、という間隔に陥る。これを好んで何日もかけて登る人がいるというのだから面白い。この後、ヨセミテの奥地となるGlacier Pointへとたどり着く、絶景。展望デッキのようなところに立つと恐ろしい高さに全方位に広がる渓谷に息を呑んだ。



      この旅の大きな目的地にたどり着き、それを味わったのでぼちぼち帰途へつくことに。時間はそれほど遅くは感じなかったのだが、結構長くいたようで、帰りは少々急ぎを要することに。Glacier Pointからは再び州道120へ戻り西へ。途中、ガス欠の不安に襲われたが、多くが下り道だったので省ガス運転をして何とか給油に間に合った。西へ西へと走っていくと、行きに通ったインターステート580まで出る、これを更にサンフランシスコ方面へと向かっていく頃、ついに日が暮れ始め辺りは暗くなっていった。暗くなるからはぐれないように、とのKさんの言葉を聞き、がむしゃらについていくのに必死だったが記憶に残る、この時通ったみちは地図上で後に確認はしたが、走行中は全く頭に入っていなかった。覚えているのは州道84の橋を渡ったこと、暗いハイウェイの走行はとても怖かったということ。橋を渡りきってまもなくフェイスブックの前を通ってPaloAltoに夜9時ごろ到着、落ち着いて気が抜ける。
      今回も怪我なく無事に旅を終えることが出来たのが良かった。一時不安なときもあったけれど終わってみれば良い思い出になる。短そうな2泊3日であったが、内容の濃さはなかなか味わえない充実さを感じた。次回こそキャンプするぞ!
      | コラム | 21:48 | comments(0) | - |
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