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    アイアンのオイルトランファーバルブ修理
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      こんにちは。

       

      そろそろ梅雨明けです、待ち遠しいですね〜

       

      最近は天気の良い日は太陽が熱いです。

      ショベル以前のハーレーにお乗りの、特にアイアンスポーツスターはヒーター抱えて走っているようなもんで、

      走っている時は本当にとまってられなくなりますね^^;

       

      今日はアイアン乗りの悩みの1つであるオイルトランスファーバルブについて、

      最近、というかここ1年ほど、この「オイルトランスファーバルブ アイアンスポーツ」が手に入りません。

      というのも、メーカー在庫が長期欠品しており、どうやら噂では現在生産していないようなのです。

       

      ここが不良で、クランクケース内のオイルがプライマリー側へ流れてしまうと、せっかく部屋を分けている意味が無く、

      またプライマリーケース内がエンジンオイルで満たされてしまうという最悪のめんどくさい状況になってしまいます。

       

      お客様からのお問合せも多いのですが、当店でも手に入らない以上、販売することが出来ないのです。

       

      そこで、手に入らないなら直してしまおう!ということで、今回修理してみました。

       

      問題のオイルトランスファーバルブです。

      新品には網が付いています。網の付いている方がプライマリーケース側で、

      クランキングしているときには中にある弁が開閉します。

      長年放置されている車輌などは中の弁が固着して開いたまま動かなかったり、あるいはなくなってしまっている?場合があります。

      固着程度なら良いのですが、弁自体がないものはなんでなくなってしまうのか?謎です。

       

      まずは上記トランスファーバルブを取外すという難関が御座いますが、これはショックドライバーに大き目のマイナスビットがあれば何とかなります。

      取り外しが出来れば分解です。

      ↑のようにクランクケース側から押し棒を突っ込んでプレスなどで押し込むことで分解可能です。

      上記画像は分解後のもので、右側のリングは抜き出した後に取外しました。(分解前の画像を取り忘れておりましたすみません)

       

      左からA,B,Cとしますと、CはBに、B+CはAに入っている、といった状態です。

      尚、本来はBの中に弁が入っているはずで、この車輌には入っておりませんでした。謎です。

       

      BからCのリテーナーを取外す際はBをしっかりと固定できればドライバーなどでこじっても割と簡単に取外せます。あまり傷めない様に注意は必要ですが。

       

      さて、肝心の弁ですが、今回はかなりぴったりのものがありました。

      ↑は当店でも販売中の「ベンディックスキャブ リビルドキット -76」に入っているものですが、分かりますでしょうか?

      そうです!ベンディックスのフロートボウルリビルドの際に使用する加速ポンプ用のバルブです!

      これは使用しないで余っている、という方も多いのではないでしょうか?

      これを分解してしまいます。

      欲しいのは弁だけですので、ツメは折って外してしまいましょう。

      これがなかなか良いサイズなんですよ。

      大きすぎず、小さすぎない、現状これ以上にハマルやつは出てきておりません。

      画像のように収めてください。

      そしてリテーナーで蓋をすれば、バルブ部分の出来上がりです!

      尚、取り外し前はリテーナーが外れないよう4箇所がハツられていましたが、実際こちらの面はバルブのボディに収める際に裏に(クランクケース側)向くので、外れてしまう心配は無いかと思いますが、心配な方は取れない工夫が必要です。

       

      出来上がったバルブをボディに再度埋め込みます。

      これも多少圧入気味に取り付けられていたので、プレスで押し込んで入れれば外れないかと思いますが、万が一の為にロック剤または淵をハツって留めておきます。

       

      叩いて行うには少し難しいサイズと作業内容です、できればプレスの利用がおススメです。

      もちろん慎重に作業をお願いします。

       

      完了です!

      ちなみにこの後車輌に取り付け、バルブ開閉の確認、エンジン始動後のオイル止めなど確認を行いましたが、

      しっかり開閉し、弁の役割を果たしております!

      手に入らないものとはいえ、壊れていたままでは良く有りませんし、金銭的にもかさみます。

      ここは重い腰を上げて貴方の愛車も治してあげてはいかがでしょうか?

       

       

       

       

       

       

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